宮川泰氏とゴダイゴ-その1-

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「恋のバカンス」

ゴダイゴの話の中に、宮川泰氏(みやがわ ひろし、1931-2006)の名前が出てくることがある。音楽家同士だから話題の中にお互いの名前が出ても別におかしくはないが、よく考えてみると宮川氏はミッキーより20歳位年長だ。同世代の音楽仲間のような気安い間柄とは思えない。

念のために説明しておくと、宮川泰氏は、古くはザ・ピーナッツの「恋のバカンス」(1963)とか、ハナ肇とクレージーキャッツの「アッと驚く為五郎」(1969)とか(^^ )、『宇宙戦艦ヤマト』(1974-2009)の音楽も担当していた。とにかく彼は長きにわたって第一線で活躍してきたすごい音楽家だ。『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』(1977)は、歴史に残る名盤だと言っても過言ではないだろう。残念ながら、宮川氏は2006年に他界された。

アレはいったい何をやってるんだ

『日本ロック大系:1957-1979(下)』のミッキーのインタビューで、宮川氏が“Return to Africa”を褒めていたとインタビュアー氏が語っている(p.460)。どこで宮川氏が“Return to Africa”を褒めたのかは定かではない。文章上でなのか口頭でなのか。ミッキーがインタビュアー氏の件の発言に対して、何か反応しているわけではないので、宮川氏が褒めていることをミッキーがすでに知っていたのか、それとも知らなかったのかは判断がつかない。

そしてタケは、宮川氏に「(“Gandhara”を指して)あれはいったい何をやっているんだ(笑)」と言われたことがある、とラジオ番組「アフタヌーンパラダイス」(FM世田谷83.4MHz 2012.5.10. O.A.)で言及している。

タケが「アフタヌーンパラダイス」に出演したのは、タケが出演する2012年5月18(金)開催の「ビートルズナイト2」の告知が目的だったようだ。タケはこの番組のパーソナリティの杉真理氏と、ビートルズの話で大いに盛り上がっていた。

その話の流れの中で、ビートルズの“This Boy”がmaj7のハーモニーなのに、ギターはmaj7のコードを押さえていないということから、“Gandhara”の話題へ展開する。

以下、面白い発言なので「アフタヌーンパラダイス」からタケの発言を書き起こしてみよう。

タケ 「実は『ガンダーラ』も(そうなっている)。『ガンダーラ』って、ハーモニーがコードとまったく関係のないところから、こう下りてくるんですよ。……コードはものすごい単純なコードをやってるんだけど、ハーモニーだけ…、ハーモニーっていうか歌全体が違うコードでこう動くんですよね。それは別にそうやってわざとやったんじゃなくて、ビートルズのように歌うとそうなるんですよ。で、故宮川泰さんに『アレはいったい何をやってるんだ』って言われたことがあって、『なんでコード通りにハーモニーを歌わないんだ』って(笑)」

宮川氏とタケの接点がよく分からないが、『宇宙戦艦ヤマト』の音源も日本コロムビアから発売されていたし、ゴダイゴと同じレコード会社ということもあって、レコード会社かテレビ局かスタジオか直接会った時に言われたのかもしれない。

朝になっちゃった……orz

眠いので次回「宮川泰氏とゴダイゴ-その2-」へつづく。
*o_ _)oバタッ

ゴダイゴ
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