会社の話2

続きモノです。すごーくお時間がある方は↓からどうぞ。

会社の話1

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音楽出版社ってナンデスカ?

株式会社ジェニカ・ミュージックは「音楽出版社」、と、『ゴダイゴ 永遠のオデュッセイア』に書いてある。(p.199)

音楽出版社って、ナニ? σ(。・・。)?

昔々、タケも同じような質問をしたことがあったらしい。デビュー前のタケが、いや、それよりもっと前、デビューするレコード会社を探していた頃のこと。タケは、(いろいろあって)『ライト・ミュージック』(ヤマハからかつて発行されていた音楽雑誌)の編集者にレコード会社を数社紹介され、(あれこれあって契約に至らず)、ついに「最後」と言われて、ジョニーさんに会いにレビュー・ジャパン(米のレコード会社MCAの日本支社)へ赴く。(『タッタ君ふたたび下』pp.251-268)

タケがレビュー・ジャパンに着くと、ジョニーさんは不在。それで、そこにいた人、つまりジョニーさんじゃない人にタケはデモテープを聴いてもらうことになる。そして気に入られて契約の話になる。

そこでタケは次のように尋ねる。

「あのう音楽出版社って何をするところなのですか?」
(中略)
「作家の権利を守ったり、保護するところだよ」
(『タッタ君ふたたび下』p.268)

 

このような経緯があったからか、「音楽出版社」の機能が一般人に分かりにくいことを、タケは理解していた様子。『FMレコパル』(1985年13号p.109)掲載時にはなかった「音楽出版社」の注釈が、『タッタ君ふたたび』では次のように追加されている。

 

「今度の人はレコード会社の人じゃなくて、音楽出版社(曲のマネージメントをする会社)、(ママ)の人なんだけど……」(『タッタ君ふたたび 下』p.261)。

 

そうか! 「音楽出版社」とは「曲のマネージメントをする会社」なのか~。 :-o

……σ(。・・。)?

そんなカタカナ語わかんない。

ヨシ、ここはWikipediaに聞いてみよう!

Wikipediaによれば、「音楽出版社の主な業務」は以下のとおり。

音楽作品の著作者は、契約を通じてその作品の著作権を音楽出版社に譲渡し、著作権者となった音楽出版社がその音楽作品の管理および利用者への売り込みやタイアップの取得などのプロモーションを行う。音楽出版社は、その音楽作品から得た著作権使用料から契約に応じた比率分を印税として著作者に分配する。(「音楽出版社の主な業務」Wikipedia 閲覧日:2018/08/26)

なるへそ。

それで楽譜とか歌詞とかの印刷物に、著作権者である音楽出版社の名前が(c)とともにクレジットされているんだね。

たとえば“Monkey Magic”や“Gandhara”は「NTVM」(日本テレビ音楽)、当時の楽譜集『ピアノ弾き語り ゴダイゴ・ベスト』(リットーミュージック 出版年不明)には、"Somewhere Along the Way"とか”Sprinter Lift Back”は「MCA Music K. K.」とクレジットされている。また、ファンクラブの会報に掲載されている楽譜は、「Jenika Music Co., Ltd」と表記されているものが多い。

だんだん分かってきた。

モト社員さん

さて、当時、(株)ジェニカ・ミュージックにいた日高正博さんのインタビューを紹介しよう。

日高さんはゴダイゴとの関わりを以下のように語っている。

ちょうどその頃ミッキー吉野がゴダイゴ作る前で、アメリカから帰ってきてたの。沢田研二君のバックをやるとか言って。ミッキー吉野グループを作るとか言ってて、たまたまうちの事務所にいるバンドのギターの子が解散するんで、その子に入って欲しいって言って、来たんだよ。それが最初のミッキー吉野との出会いだね。そのギターの子は解散するからって抜けて、ミッキーんとこ入って、ゴダイゴになってすごい売れちゃったわけよ。

ゴダイゴっていうのは俺にとっては音楽的には全然興味がないバンドだったんだけど、一人か二人知ってるのがいて、めちゃくちゃ売れた後に、彼らのマネジメントが来たのよ。俺が30になる前かな。広報とかやってもらえないかって言って。ちょうど俺そのころ会社やめてフリーになってたから、最初俺断ってたわけ。いや、ゴダイゴはちょっとやる気がない、すごいクォリティの高いポップミュージックだけど、自分の仕事にはしたくないからって。そのゴダイゴの会社は、ものすごい急成長してて、なんか新しいものが必要だったと思うのね。社長がジョニー野村って言ってすごいおもしろい人で、とにかく入ってくれ、入ってくれって言って、一回会社遊びに行ったら突然「うちの会社に入った日高です」とか紹介されて、騙されたーとか思って(笑)( 「第13回 日高正博 氏」Musicman-net(閲覧日2021/01/24)

 

同記事のプロフィールによれば、日高さんが(株)ジェニカ・ミュージックの社員になったのは1980年。ジョニーさんの策略で。(笑)

上記のミッキーの帰国から始まるゴダイゴ結成前のエピソードは、コンサートのMCで何度か聞いたことがあった。けれども、別の角度からの話も興味深い。

日高さんが言う「うちの事務所にいるバンドのギターの子」とは、アサノさんじゃないか! ぷぷ。日高さんはアサノさんを「ギターの子」と呼んじゃう人だったのね。となると、日高さんはチャコヘルの事務所にいたってことかな。

『Walk On20号』の「スタッフ一挙紹介」コーナーの写真で、ジョニーさんの隣に写っている人か日高さんぽい。

社名について

(株)ジェニカ・ミュージックという社名は、ジョニーさんと奈良橋氏のご子息の名前からだろうな、きっと。

ついでに、ご令嬢の名前は言うまでもなくタケのソロアルバムの題名とそのタイトル曲。

ジョニーさんは、自分の会社とプロデュースした作品に、ご子息とご令嬢の名前をそれぞれつけたんだね。

2021/01/24追記 衝撃の事実が!!

2021/01/24追記

株式会社ジェニカ・ミュージックの現存を公的記録で確認済み。

これ以上、書けない。orz

うれしいやら・・・むにゃむにゃ・・・

大人になるって、ああ、大人になるって・・・

/(~_~;)\

「会社の話3」へつづく

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コメント

  1. ジェニカミュージックはルースターズの印税を支払っていないそうです。
    サブスクリプションに音源を入れてくれといくら催促してもなしのつぶてとか。
    大江慎也さんがHPで嘆いていました

    • コメントありがとうございます。

      その情報源を見ました。私自身で確認したところ、某会社は家族経営で、社名になっているあの方、アルバムタイトルにもなっているあの方、愛と希望と夢とマジックカプセルを描いていたあの方も役員です。
      その後、時間が経っていますが、状況が現在でも何も変わっていないのでしょうか。
      もしそうならば、音楽業界のことは何も分かりませんが、正直なところ、かなりガッカリです。

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