(↑Googleストリートビュー 閲覧日2021/01/24)
多くのファンがそうだったと思うけれど、筆者がファンになった当初、表舞台に立つバンドという形態のゴダイゴしか見えなかった。
けれども、しばらくしてゴダイゴ関連書籍やファンクラブの会報を読むようになってから、なんとなく、なんかゴダイゴかんけーの会社が、いっぱいあるなー、と、気づくようになった。
けれども、どれがどれだかさっぱり区別ができない。そもそも、会社がいくつあろうとも自分にはファンクラブ以外、直接関係ないし、各会社がなんのためにあるのかにも興味がなかった。
時は流れて……。
おっと、21世紀になってしまったじゃないか。(爆)
そんでもって、元号がまた変わるらしい。
というわけで、前回、(株)マジック・カプセルの話をした流れで、
他のゴダイゴ関連会社にも触れてみよう。
グループ会社だったのだ
当時、ゴダイゴ関連会社は、「ジェニカ・ミュージック・グループ」というグループ会社だった。
グループ会社、といえば、そう!
♪この~樹なんの樹 気になる樹
気になる樹~♪
をBGMに延々と流れる日立グループのような(いや、あんな大所帯じゃない)、そして以前、コメント欄で言及された現在のアミューズのような……。
ちなみに株式会社アミューズは、サザンが所属する事務所。Wikipediaによれば、「東証1部上場の大手芸能事務所」。(閲覧日2018/08/25)
上場してるのか。すごいなアミューズ。
筆者のサザンに対する気持ちは↓ここから始まるシリーズで書いた。
で、ジェニカ・ミュージック・グループには結局いくつ会社があったんだっけ?
『Walk On』17号裏表紙に、↓のような表示があった。(モノクロしかないの。ごめん!)
これは何順で掲載されているんだろう?
五十音順でもないし、アルファベット順でもない。登記順……?
まぁ、いいや、そこは。
とにかく、当時のゴダイゴ関連会社は以下の5社。
(株)ジェニカ・ミュージック
(株)ゴダイゴ
(株)マジック・カプセル
(株)ジー・ピー・エス
レコードを出すためのレコード会社
ジョニーさんによれば(株)アワー・ジョイは「レコードを出すためのレコード会社」。(『ゴダイゴ 永遠のオデュッセイア』p.199)
んー、なんのこっちゃ? σ(。・・。)?
(株)アワー・ジョイの設立は1979年。(『Walk On 19号』1980年7-8月号)
『Walk On』19号のスタッフ紹介ページでは(株)アワー・ジョイに焦点があてられ、以下のように紹介されている。
ゴダイゴ、ジェニカ・ミュージック、ウォーク・オン(ファン・クラブ)などの事務所があるビルの一室に、机2つだけのレコード会社がある。社員も2人だけ。これがゴダイゴをはじめとしたレコード制作を手がけるレーベル、 アワー・ジョイだ。(「スタッフ紹介 アワー・ジョイ編」『Walk On 19号』1980.7-8月号)
この2人の社員が柏木省三さんと庄司良一さん。
そーいえば、アルバム『One Dimension Man』のジャケットの泥まみれの被写体が柏木さん。当時、ジャケット・歌詞カード裏面の"Performed by..."のクレジットを見て、「いったい誰なんだこの人は???」と思ってた。(^▽^)(46号にも素顔の写真が載ってる)
さて、地方に住んでいた筆者は、東京のレコード会社はどこもビルがででーんと建っているものだと思い込んでいたけれど、(株)アワー・ジョイはそういうわけではなかったみたい。
柏木さんにいわせると、レコード会社というのは、机ふたつで充分成り立つのだそうだ。現在注目され、売れているレコードのほとんどは、こうした小さなレコード会社で作ったものだという。ビルやプレス工場を持っているのが、レコード会社という考えはもう古いのかもしれない。アワー・ジョイのようなレコード会社にこそレコード製作の原点があるといえる。(『Walk On 19号』1980年7・8月)
イメージと全然違った。
FC会報16号によれば、いわば企業理念かと思うが、(株)アワー・ジョイは「音楽的にすぐれていること、常に前向きであること、国際的にも通用すること、人々にハピネスやジョイをもたらし得ること」を「大テーマ」として掲げていた。(FC会報16号1979年1-2月号)
また、19号ではアワー・ジョイの設立目的を、「ゴダイゴに続くアーチストを発掘し、強力なラインナップをつくりだすこと」と紹介している。
つまり、(株)アワー・ジョイは、ゴダイゴ以外のアーティストのレコード制作も行っていた。
たとえば、元タイガースの加橋かつみさん(♪花咲く~娘たちは~♪)、タリスマン(♪ウールトラマン80~♪)、ボビー(『カリオストロの城』の主題歌「炎のたからもの」を歌ってるボーカリスト)などが、『Walk On』の紙面で紹介されたこともあった。(17号、1980年3・4月)
当時はゴダイゴのファンクラブの会報紙なのだから、ゴダイゴ以外の情報を載せないでほしいとさえ思っていた。だって、その分、ゴダイゴの情報が少なくなるから。けれども、今だから理解できることもある。
「アワー・ジョイ」の綴りは、”Our Joy”。直訳すれば「私/僕たちの喜び」という意味になる。
ものすごく前向きな社名だったんだね。
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