后醍醐 | Miscellany
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后醍醐

new2738 / Pixabay

1980年の中国ライブにおけるメンバー紹介&「庆祝典礼(“Celebration”)」

このメンバー紹介が、めちゃめちゃ楽しくて、大好き。

明らかに観客の拍手や笑い声が次第に大きくなっていく。
この光景は、陳腐な言い方かもしれないが、音楽が言語を越えることを証明している。

通訳を聞いて分かるように、日本人の名前は、漢字を中国語読みする。
だから耳で聞くと、全く別人のような名前になってしまう。

このクリップにはないけど、ライブアルバム『中国后醍醐』で、タケが「我?叫后醍醐(ウォメン ジャオ ホウティイフウ、僕たちはゴダイゴです)」と言っているように、后醍醐も、中国語読みすれば「ホウティイフウ」に変わる。

ついでに、後醍醐の「後」が「后」になるのは、中国は国策で漢字の簡略化を行なっていて、「簡体字(かんたいじ)」という画数の少ない漢字を使うことになっているから。

「庆祝典礼」の「庆」は、「慶」の簡体字。あとで出てくるけど、”please”を意味する中国語「請」の「ごんべん」も簡略化されて、「请」になっている。
台湾、香港で使われている画数が多い漢字は、「繁体字(はんたいじ)」という。

で、トミーの名前の話だけど、トミーは名前に漢字がないから、音はそのままで「トミー・スナイダー」。(ある意味有利?)
でも、トミーの名前が新聞などに掲載されて、文字になる場合は、音に似た発音を持つ漢字が当てられる。

そうなると、音は似ていても文字は「誰デスカ?」みたいな漢字になってしまう運命にある。
なんとなくだけど、通訳さんはアルファベットで綴られたTommy Snyderではなく、漢字で書いたトミーの名前を読みあげているような気がする。LP/CDジャケットの裏面に、メンバー全員の名前と担当楽器が漢字で書いてあって面白い。トミーは「汤米・斯奈徳」。なるほどね。

后醍醐
米基・吉野 键盘乐器
武川行秀 独唱
浅野孝已 吉他
汤米・斯奈徳 打鼓
吉泽洋治 低音吉他

さて、今日のテーマは2:53からのタケのMC。
これが超ラブリー。

あ、それはさておき、ちょっと書き起こしてみる。

「?大家一起来、あー、ぱっ、……忘れちゃった……、何だっけなー……え、拍拍、あっ拍拍シャン?」

ラブリ~。

あ、それはさておき。
おそらく、「皆さん、一緒に手を叩いてください」の意味で言っているのだろう。

観客には演奏前の拍手の依頼だと取られているようにも見えるが、タケの意図としては、「庆祝典礼(“Celebration”)」を、手を叩きながら聴いて欲しいということである。

しかしながら、本来「拍拍手」は、カタカナで書けば「パイパイショウ」と発音されるべきである。中国語の表音文字である?音(ピンイン)で書くと、「pai pai shou」。(中国語の高低のアクセントを表わす声調は省略する。なぜなら、PCで打ち込む方法が分からない……。)

しかし、なぜタケは「拍拍シャン」と発してしまったのだろうか。
まことに拙い中国語の知識ではあるが、以下に筆者の推理を述べてみよう。

「拍拍シャン」の「シャン」は、おそらく、「拍手(パイショウ)」の「手(ショウ=shou)」と、「漂亮的名字 (“Beautiful Name”)」におけるタケの中国語でのMC「请大请家一起来、唱吧(チンダァジャァ、イーチーライ、チャンバ:みんな一緒に歌いましょう)!」の「唱(チャン=chang, singの意)」が、ごっちゃになって「シャン(shang)になってしまったのではないだろうか。

算式で書けば次のようになる。
请大家一起来+拍拍+(手 shou × 唱吧 chang ba)=请大家一起来、拍拍シャン(shang)

中国語に詳しい方、この推理が誤っていたらご指摘ください。
いずれにせよ、観客は拍手をしながら聴いているので、しっかりタケの意図は伝わっているから、何の問題もない。

非常に残念なことに、ライブアルバム『中国后醍醐』には、この楽しいメンバー紹介は収録されていない。

たとえば前述したタケのMC「请大家一起来唱吧!」を始めとして、「听得懂吗?(ティンダドンマ?)/听懂了吗?(ティンドンラマ?)(=聞いて分かりましたか?)」、「再来一次(もう一回)!」、「再大声(もっと大きい声で)!」などをしつこく、いや、根気強く繰り返す件はもちろんのこと、通訳さん及び他の中国の出演者に「あの~、すいません、手伝ってくださいますか」と、半ばすがりつく(ように聞こえる)MCも、「萌え~」ポイントとして聴くことができる。

以上のようなタケの慣れない中国語での奮闘と、メンバーのバックアップによって、中国の観客の歌う声が段々と大きくなっていくのは感動的である。

中国后醍醐 中国后醍醐
(2008/03/19)
ゴダイゴ、GODIEGO 他

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このジャケットを見て思い出した。

中国は1950年代中頃から横書きの文化だ。新聞も横書き。
だからゴダイゴが中国ライブをやったときには、既に横書き文化が定着していたはずだ。それにもかかわらず、『中国后醍醐』のジャケットが縦書きなのが、不思議だった。中国は漢字を使っている国、ってことをアピールするために縦書きにしたのかな。昔は縦書きもあったことから、あえて中国の歴史を前面に押し出すためだろうか。はたまた、漢詩をイメージして、縦書き毛筆書体、おまけに五言なのだろうか。

いろいろ妄想はふくらむ。

Comments

  1. tiara_remix より:

    青空さん
    コメントありがとうございます。
    楽しんでいただけたようでうれしいです。
    当時はビデオデッキがない時代なので、一回しか見ていないと思うのですが、すごくよく憶えている場面ってありますよね。それだけ集中して見ていたのでしょうね。

    >そういえばtiaraさん、中国語もおわかりになる??
    昔学んだ第二外国語の超基礎レベルだし、かなり忘れていますので「わかる」にはほど遠いです。
    アルバム『中国 后醍醐』に収録されているタケの短いMC&歌詞だけを、根性とGoogleで解読したにすぎません。中学時代に“Monkey Magic”を辞書片手に解読したあのパッションと同じです。(まさしく厨二病)
    文字で確認できる歌詞はともかくとして、MCに関しては空耳の可能性がゼロではありません。(^^ゞ
    大ハズレではないと思いますが、許容範囲を超えたミスが見つかったら親切な方が教えてくださるでしょう。これを土台として、『中国 后醍醐』をもっともっと楽しめたらいいなと思っています。
    テレビ版(『ロックが中国に入った日』)は、全部ではありませんがYouTubeにあります。
    (アップ主のみなさま、ありがとうございます)
    tiara_remixの再生リストで収集しました。(ゴダイゴのFBに見つかりませんように。(-∧-))
    http://www.youtube.com/playlist?list=PL146F75EFE02489CC

  2. 青空 より:

    こんにちは。
    最新の記事の方から跳んでまいりました。
    中国后醍醐、懐かしいです。
    アルバムも、ニイハオ天津も、TV番組も、中国語の雰囲気のおかげもあってか楽しいですよね。
    最新の記事も、こちらも、そういえばそうだった・・・とひとつひとつ音声を思い出しながら読ませていただきました。
    記憶はYouTubeのものも含めてごちゃまぜで、どこで聴いたものかあやふやですが(^^;
    「とみい、すないだあ」
    そうそう、独特の抑揚だったなぁ(*^▽^*)
    あれはアルバムに入っていないのですね。
    くっきり、何度も聴いた記憶があるのに。
    どこで聴いたのだろう・・・
    なんか、とっても幸せな気分になりました。
    ありがとうございます。
    そういえばtiaraさん、中国語もおわかりになる??
    すごいですね!

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