おっ、この衣装は!?-その2-

なぜか続きモノです。
すごーくお時間のある方は↓からどうぞ。
「おっ、この衣装は!?-その1-」

JungR / Pixabay

前回のアゲハシャツのナゾは、真相を究明するほどのことでもないので、迷宮入りということにしておこう。

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ミッキーのジャケット

さて、去年の「GODIEGO NIGHT」(2011年12月13日開催、於:マウントレーニアホール)で、ミッキーが着ていた「“Kathmandu”の頃にインドで買った」という黄色のまだら模様(に見える)ジャケットを見つけた。

DVD BOX Disc8収録“Return to Africa”(『レッツゴーヤング』1980年5月11日放送)で着ているミッキーのジャケットがおそらくそうだ(至近距離で見た方、違ってたらご指摘ください)。

ミッキーってなんて物持ちがいいんだろう。
これはたまたま見つけただけなので、もしかしたら他でも着ている映像があるかもしれない。

去年(2011年)着ているくらいだから、今後もライブで見られる可能性はある。

お揃いの衣装

そういえばゴダイゴっていつからお揃いの衣装を着るようになったんだろう。小中高生(筆者もその一人だった)のアイドルバンド時代(^^ゞはともかくとして……。

1977年のペレの引退試合(1977年9月10日(土)東京・国立競技場)で、お揃いの衣装を着ていたな。この時は、形はそれぞれ違うけどデザインは統一されていて、青と白の横ボーダーの半袖Tシャツ/ノースリーブに白いパンツという夏らしい姿。タケは短パン(ステージでの短パンは珍しいかも)。モノクロだけど『ゴダイゴ永遠のオデュッセイア』(徳間書店、1980)に写真が掲載されている(n. pag.)。確かYouTubeに、ペレの引退試合がアップされていて、一瞬ゴダイゴが映っていたんだけど、今は削除されているようだ(アップ主さまありがとうございました)。

ゴダイゴのお揃いの衣装といえば、“Monkey Magic”の赤い光沢のあるシルク(サテン?)のチャイナ服や、“999”の5色のペラペラな……いや、通気性が良さそうな衣装とか、「魔法のあかり」のアラビア風衣装が印象的だった。何の曲の時だったか忘れてしまったが、焦茶色のスーツに細いリボンタイの衣装も誠実な感じで好きだったな。

リボンタイといえばタケの外語大卒業式(1983)の衣装(と言っていいのか)も、そうだった。『タッタ君現わる』(小学館、1983年)によれば、この時の衣装は1979年紅白歌合戦出演時のもの(p.114)。

『タッタ君現わる』に写真が掲載されていて、総代として学位記を受け取るタケの背景に写り込んでいる男子卒業生たちは、揃って普通のスーツにネクタイだというのに、タケは光りモノ(ベルベット?)のジャケットに水玉のベスト+リボンタイ(p.125)。

この時、タケカワユキヒデ30才。

もぉ、ラブリ~

『西遊記』の扮装で

さて、ゴダイゴの衣装で特筆すべきは『西遊記』の扮装で“Gandhara”や“Monkey Magic”を歌ったこと。これはインパクトがあった。『夜のヒットスタジオ』(放送日不明)では、アルバム『西遊記』の裏面/シングル「ガンダーラ」のジャケットでの姿が再現された。

そしてDVD BOX Disc1収録の『紅白歌のベストテン』(1979年1月15日放送)では、司会が孫悟空を演じた堺正章さんだったことから、ミッキー(猪八戒)以外は役柄が一変する。タケ:沙悟浄→玄奘三蔵、Steve:顔面紅白妖怪→沙悟浄、アサノさん:玄奘三蔵→ハゲヅラ角2本妖怪、Tommy:孫悟空→ハゲヅラ角1本妖怪。『紅白歌のベストテン』の放送局が日本テレビでドラマ『西遊記』を放送した局だから、衣装を借りられたようだ。

DVD BOX Disc1に『紅白歌のベストテン』版が収録されている。後年、タケはテレビ番組で、沙悟浄から玄奘に「ちょっと格が上がった」と嬉しそうに話していた(『MUSICA~音のおもてなし~』BS11、2011年12月31日放送)。

けれども玄奘の姿でのノリノリ“Monkey Magic”は、どうも違和感がある。ドラマ『西遊記』第20回「猛吹雪!三蔵狂乱」の享楽的な玄奘と重なる。

「猛吹雪!三蔵狂乱」あらすじはこんなのだったと思う。極寒の地で飢餓状態の一行。いつもの内輪の諍いから猪八戒は猛吹雪の中へ飛び出す。しばらくして悟空と沙悟浄は凍死した豚を発見し、それを猪八戒だと思い込む。そしてやむを得ず、八戒とおぼしき凍死した豚を餓死寸前の玄奘に食べさせる。玄奘は良心の呵責から猪八戒が憑依したような言動をとるようになる。(*記憶違いのところがあったらおしえてください)

話をタケ玄奘に戻そう。“Monkey Magic”では、タケ玄奘のノリノリっぷりの違和感は否定できない。だが“Gandhara”では、錫杖を握るタケ玄奘が信憑性を帯びる。“Gandhara”ってホントいい曲だな~。

けれどその一方で、……うーん、妖怪を外見で差別するようでこんなことを言うのは心苦しいのだが、……敢えて指摘しよう。

ハゲヅラ妖怪による♪愛の国~♪というコーラスは、なんとかならなかったのか。(^^;)

いやいや、このコーラスは絶対に必要だ。必要なんだ。しかしあのバカバカしい姿から発せられる♪愛の国~♪は、説得力に欠ける。そしてまた鮮やかにギターを弾くハゲヅラ妖怪の姿に、感動と可笑しさの葛藤が生じる。(*^m^*)ぷぷ。

笑っていいのか、いけないのかそれが問題だ……。

あっ、しまった……!

こんな話なのに、次回「おっ、この衣装は!?-その3(最終回)-」に続く-

ゴダイゴ
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コメント

  1. ABCDE気持さん
    コメントありがとうございます。
    「焦茶色のスーツに細いリボンタイ」は「ホーリー&ブライト」で着用されていたのですね。
    よく知ってるな~。(拍手!!)
    あの衣装は、元々は、日本武道館コンサート用の衣装だったのかもしれませんね。

  2. ミッキーさんのジャケットに関して。件のレッツゴーヤング(1980年5月11日(日)
    放送分)は2日前の5月9日(金)に収録されたものらしく、翌日5月10日(土)の
    NHKホールライブ(会場もレッツヤンと同じ)とで2日連続ジャケットとインナーの
    赤いシャツを着用したということになりますね。
    お揃いの衣装で私が好きなのは「ビューティフル・ネーム」のプロモーション用の
    白いコスチューム。NHK「みんなのうた」の映像をはじめ、ベストテン、夜ヒット、
    NTV紅白ベストテン(DVD-BOXにも収録)などで同曲を演奏している際に着ていたもの
    ですが、逆に「999」リリース以降は着用されることがなかったのが残念。
    「焦茶色のスーツに細いリボンタイ」の衣装は「ホーリー&ブライト」でベストテン
    出演時(1979年12月20日放送)や、前日19日の日本武道館公演にてセットリスト前半の
    曲を演奏した時(TBSでTV放送された分では「Progress and Harmony」「The Dragon’s
    Come Alive」「Lighting Man」の3曲)にて確認できます。

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