“Salad Girl”
邂逅
ゴダイゴの曲を初めて聞いたのは、“Salad Girl”だった。
ラジオで。なんとなくアヲハタ・マーマレードのCMで流れた"The Morning After"も覚えてはいるけれど、そういう部分的に聞いた曲は除いて。
当時「ながら族」だったので、自室で勉強をしているフリをしているときは、ラジオを掛けていた。
そこで流れた“Salad Girl”が、初めて一曲全部聞いたゴダイゴの曲。その時は、無意識に。
で、例の、大、大、大ブレイクがあって、筆者の中で“Salad Girl”と「ゴダイゴ」が繋がって、『新創世紀』で改めて聴く-。
ああ、これ聴いたことがある! この曲、ゴダイゴだったのか!
でも……、うーん、こんなんだったっけ……?
自分の記憶と照らし合わせてみる。なんとなくしっくりこない。間違いなくこの曲だし、聞いたことがあるんだけど……。
このモヤモヤはなんだろう……。
モヤモヤの正体が掴めないまま、21世紀に突入した。
購入
そして2011年-。
30年以上経って、理由がはっきりした。
ラジオで聞いたのは、シングルバージョンだ。
ゴダイゴって、アルバムとシングルでは、アレンジ/ミックスが違うっていうのは有名な話だと思うけど、当時中学生の筆者はアルバムを買うので精一杯。シングル盤なんて買えなかった。だからシングル盤の“Salad Girl”を、長い間持っていなかったのだ。
で、今年になって真夏のゲリラ豪雨のようなゴダイゴ熱に襲われて、前後の考えも無しに『新BOX』を買ってしまう。(26,115円也。……高かった……。今はもうちょびっと下がっている模様。)
特典
その『新BOX』の特典が、シングルコレクション。
ゴダイゴに関しては、「絶対英語至上主義」の筆者には、ほとんど日本語バージョンの曲しか入っていないこの特典ディスクは不要だった。『旧BOX』に入ってる曲も多い。
特典ディスクって普通嬉しい物だと思っていたが、これに限って言えば、さして嬉しくもない。
「一生聴かないかも」とさえ思った。しかし、キッカケは忘れたが、“Salad Girl”がアルバム盤とシングル盤では異なることを思い出して、ふと聴いてみようと思い立つ。
『新BOX』を買ってから1ヶ月以上経っていた。
♪ポポポポロポロポロ、ポポポ~ン♪
(↑大体こんな感じ)
おーっ、♪ギュィィィィィ~ン♪じゃない!!
タケの声にエコーが掛かってる~!
歌い方がまるで、まるで、ソーダ水のように爽やか~!
ああ、高原の白樺林を、ライム・グリーンの風がここちよく吹き抜けていく-。
サビの「あまえた」な感じが、ラブリ~❤❤❤
♪I love my salad girl, salad girl, salad girl...I love you~♪
解消
一気にタケのファンになってしまった。
いやいや、もともとタケ好きなんだけど、やっぱりこの時代のタケの声はいい!! すごく好青年に聞こえる。(本人が好青年だったかどうかは知らない。)と、同時に、例のモヤモヤが解消した。
そうそう、コレコレ!
このバージョンだ!
あの時、ラジオで聞いてたのは、この“Salad Girl”だったんだ!
うん、確かに、確かに。
このカル~イ感じの“Salad Girl”じゃ、アルバム『新創世紀』のコンセプトにはそぐわないかもね。
『新創世紀』には、♪ギュィィィィィ~ン♪という、硬質で、地球に引っ張られている感じのアレンジの方が合う。
あー、スッキリした~。
“Salad Girl”一曲だけで、特典ディスクついてて良かった、と思った。
なんたるゲンキンさ!
時期遅れ甚だしい発言とは認識しつつも、誰が何と言おうと改めて主張したい。
シングルバージョンの“Salad Girl”の方が、断然、好きだーっ!!
【2011/09/24追記】
CM SONG GRAFFITI GODIEGO SUPER HITSのライナーノーツ、"Salad Girl"欄で、タケが「僕等が一番気に入っている、アルバム用の奴……」と、書いている。ゴダイゴは、アルバム用アレンジの方が気に入ってたんだな。
それでも、シングルバージョンの方が好きだーっ!
コメント