続きモノです。すご~くおヒマな方は↓からどうぞ。
アウトロ
ゴダイゴはそんじょそこらのバンドと違って、演奏も聴かせるバンドなんで、イントロは言うに及ばず、マニアさん風の言葉を使わせてもらうと、いわゆる「中トロ」とか「アウトロ」もメンバーの演奏力の魅せどころ。
"(Crime is) The Sign of the Times"の終盤ー
タケは♪Hey look, they’re shootin’ again♪という最後のフレーズを歌い終えるとセンターマイクから離れ、下手(客席から見て左)奥方向へ数歩下がる。
そこからゴダイゴならではのゴージャスな演奏が繰り広げられる。エンディングのTommyのドラム! めっちゃ良かった~~~o_ _)ノ彡☆ばんばん!! なにがどうって言えないのが、本当に申し訳ない。でも、Tommyはすごいね。Tommyは歌もいいけど演奏も絶対外さない。いつ聴いてもいいっ! ヾ(≧▽≦)ノ
"(Crime is) The Sign of the Times"が終わりに近づくにつれ、筆者はマイクから少し外れた位置を取っているタケの動向を見ながら考えていた。
誰が“Mikuni”を歌うんだろう……?
“Mikuni”へ
客席の筆者は、眼の前で起きていることをひとつずつ確認していた。
"(Crime is) The Sign of the Times"のボーカルパートが終わって、演奏パートに突入……。タケはセンターマイクを外れている。竹越さんは、奥まった位置にいて……。
ここからどういう展開になるんだろう……。
いきなりスポットライトがあっちの方を照らして、奥の方から突然竹越さんが♪Standing…♪
とか始まっちゃったら笑っちゃうよ。ギャグかと……。いやいくらなんでもそんなことはしないと思うが……。もちろん竹越さんが巧いのはわかってる。わかってるんだけど……。そもそも今回はコンサートのタイトルに、ゴダイゴの最高傑作『DEAD END』を掲げてるんだから、いくらなんでもボーカルはLPと同じでタケでいくでしょ、タケで、普通。
いや待てよ。でも、ゴダイゴのことだからワカランぞ。「ナンチャッテ~てへぺろ」とか言って、ボーカルがとーとつに……、ってことも……。だって「フツー」が通じないのがゴダイゴだし……
"o(-_-;*) ウゥム…
こんな自問自答で悶々としているうちに"(Crime is) The Sign of the Times"が終わった。
ゴダイゴファンに復帰してから約6年。その間、“Mikuni”に関しては、音源を視聴する度にわき起こる複雑な感情と折り合いをつけられずにいた。MAGIC CAPSULEでは “Buddha’s Song”のエンディングと化し「なんで?」、DVD『ゴダイゴ in 東大寺』では「誰!?」、さらに追い打ちをかけるようにDVD『GODIEGO 2008 TOKYO新創世紀 第二章 R+EVOLUTION』での「誰!?」。
♪Standing by the sea…♪
静寂ー
会場中が静まり返り、皆が息をのんで次の曲を待っている。
筆者はタケを見つめていた。
“Mikuni”のイントロが広がる。おごそかにそしておだやかに。
その時、筆者は見た!
見たのだ!
この目で、両目で間違いなく見た!
“Mikuni”のイントロの中をタケの左足が、いや右足だったか……マイクに近いから左足が先に……、いや両脚をクロスして右足から……
(#`Д´)ノノ┻┻; そこじゃないっ! どっちゃでもえーわい! 右でも左でも!
とにかく、タケはセンターマイクに向かって歩を踏み出した。
その意味に気づいた人は、どれくらいいるだろう。
そしてタケはマイクの正面に立った。
♪Standing by the sea
Looking out into forever…
Let your heart fly
Fly high, let it go free
Leave your body far behind
Let it love once more……♪
今、思い出しても泣ける……
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