“Celebration”　その2

DVD BOX Disc 8の”Celebration”では、間奏に入るとタケはマイクの前から、ミッキーはオルガンの前から、チャーさんも弾いているエレピの前からダッ！と離れて、3人でステージを鬼ごっこのように走り回る。勢い余って、タケがカメラに激突しそうになったりするのがおかしい。(*^▽^*)

Godiego Collectors’ DVD BOX

ユニバーサル

そうそう、タケって昔、機敏だったんだよな～。

Contents

スポーツが得意
残像効果
”Celebration”の制作過程
NG版の“Celebration”

スポーツが得意

LP『白い街角』のプロモーションで『タモリのオールナイトニッポン』に出演した時は、「数学で外語大に入った」と言っていたからてっきり理数系が得意だと思っていた。でも『Walk On　26号』（1981年9月・10月号）でタケは、好きな科目は「体育」と言ってる。そういえば中学生の時に野球部にいたのはあちこちで話されてるし、「MORエッセイ」では、「僕はスポーツは得意で、球技から個人技に至るまで、何も人並み以下のものはないほど」と書いている。ちなみにマラソンだけは不得意だった模様。（「タケカワユキヒデのMORエッセイ　その63　偉大なるモヤシ達」『FMレコパル』小学館、1984年第5号、pp.116-117）

残像効果

1979年の「セレブレイションツアー」だったか、他のツアーだったか忘れたが、当時ゴダイゴのステージですごく印象的だったのがストロボを使った演出だった。”Celebration”の間奏だったと思う。ステージ上の照明をぐっと落とし、ストロボを焚くように白い光がパッパッと点滅する。その間、タケがステージ上で走りまわったりマット運動のように前転をしたりしていた。

観客には残像現象で、コマ送りのように見える。あれから30年以上経つから、他の曲の記憶と混同しているのかもしれない。しかし筆者の記憶の中では”Celebration”の間奏といえば、白い閃光の中でのタケのコマ送りでんぐり返りなのである。

そういやYouTubeにアップされている中国ライブの“Celebration”でも、間奏（6:13-）はストロボを使った演出になっている。でんぐり返りがあるかは不明だけど、筆者の記憶もあながち大ハズレでもなさそうだ。

”Celebration”の制作過程

さて、『Walk On　38号』（1983年9･10月号）で”Celebration”の制作過程について、タケが言及している。以下に引用してみよう。

あれはセレブレイションの時だったかな（よく覚えていないんだけど）録音の日程は決まっているところに曲が足りないというのがあってあわてて僕が曲をもって駆けつけたのです。いまのセレブレイションの原型にあたるものです。ところがジョニーから NG がでまして、で、ミッキーも曲をもってきてたんだけど、これは曲はいいんだけどセレブレイション（だったと思うんだけど）の詞にはあわないということで、その場でリズム隊だけをとったのです。この曲がフライングなんですね。セレブレイションの方は二日後にかきなおしてもっていったのをミッキーが「これはもっとテンポを上げたほうがいいよ」と現在のかたちになおしたのです。それまではもっとゆっくりした－威風堂々みたいな感じの曲だったのです。（「Q&A」n.pag.）

どうでもいいけど、ひらがな多いな～(^▽^)。小学生のファンに合わせたのだろうか。
口述筆記か、それともタケが書いた原稿をそのまま植字したのか……？

それはさておき。

このタケの話から、“Celebration”も“Monkey Magic”や「銀河鉄道999」のように、またしてもミッキーによってテンポアップが図られたということが分かる。「もっとゆっくりした－威風堂々みたいな感じの曲」とは『タケデモ07』に収録された“Celebration”のことだろうか。タケは解説でこのバージョンを「テレビか何かで演奏する時に、女声コーラスの人たちに歌ってもらうための資料用[…]かもしれない」と書いている。もしかすると、ゴダイゴ用のデモがあったりするのだろうか……？