THE GLACIER FOX IN THE QUEST OF THE NORTHERN SUN -5-

Sun

AdinaVoicu / Pixabay

続きモノです。< (_ _)>
すごーくお時間がある方は↓……、ってもういいか。
THE GLACIER FOX IN THE QUEST OF THE NORTHERN SUN -1-
THE GLACIER FOX IN THE QUEST OF THE NORTHERN SUN -2-
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THE GLACIER FOX IN THE QUEST OF THE NORTHERN SUN -4-

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“Hit Me with Your Fire”

さて、この「赤い狩人」の英語詞版、『タケデモ06』に曲は収録されていない。

なのに、なぜか歌詞だけは同梱のブックレットに掲載されている。もしかして、お詫びの印に、ってことだろうか?(^^ )

『タケデモ06』では曲名を“Hit Me with Your Fire”と表記している。タケも解説で“Hit Me with Your Fire”と呼んでいる。なので筆者は英語詞の「赤い狩人」のタイトルは“Hit Me with Your Fire”だと思っていた。

別のタイトル

ところが、どうも当初は別のタイトルだったようだ。1978年6月16日付のThe Student Times(p.7)に、この曲の日本語詞と英語詞の楽譜が両方掲載されている。筆者は英語詞の譜割りなんかをチェックしようと思って、それを軽い気持ちで眺めていたら、面白いことを発見してしまった。

なんとThe Student Timesに掲載された英語詞の「赤い狩人」のタイトルは、“In the Quest of the Northern Sun”だったのだ!

* 本当に (本当に)
どれだけ あるの (どれだけ)
“in the quest of the northern sun”への
思い入れ (in the quest of the northern sun)

“in the quest of the sun”は、『タケデモ06』の解説でタケが「とてもごついフレーズ」と書いているように、タケが作曲に苦しんだ原因だ。結果、タケは一旦、その歌詞にギブアップする。そして「もうこのフレーズはカンベンして~」と、懇願したかどうかは知らないが、別の歌詞を依頼する。その後、できあがった歌詞のタイトルが“In the Quest of the Northern Sun”ってこと?

*REPEAT

コーラス

ionasnicolae / Pixabay

のちに“Hit Me with Your Fire”と呼ばれる「赤い狩人」の英語版の歌詞には、タイトルは別として、タケを苦しめた“In the quest of the northern sun”というフレーズは入っていない。なのにタイトルは、“In the Quest of the Northern Sun”をキープ。

*REPEAT TWICE

公開一ヶ月前のタイトル

当ブログの、このシリーズの第1回で妄想したTHE GLACIER FOX PARALLEL SOUNDTRACKSのオープニングとエンディング曲、つまり英語詞の「赤い狩人」のタイトルを、“Hit Me with Your Fire”にせずに、“In the Quest of the Northern Sun”と表記した理由はここにある。

少なくとも、映画公開(1978年7月15日公開)約一ヶ月前のThe Student Times(1978/6/16)発行時点では、“Hit Me with Your Fire”は、“In the Quest of the Northern Sun”というタイトルだったようだ。

では、いつから“In the Quest of the Northern Sun”は、“Hit Me with Your Fire”になったのか。

これはいつもの筆者の妄想だが、おそらく『タケデモ06』をリリースするにあたり、他のバージョンの“In the Quest of the Sun”と区別するために、“Hit Me with Your Fire”という別のタイトルをつけたのではないだろうか。事実は知らない。

改題?

JASRACでは、複数のタイトルが登録できるようだ。JASRACのデータを見る限り、タイトルの列挙順は、「赤い狩人」、“In the Quest of the Northern Sun”、「キタキツネ物語」、“Hit Me with Your Fire”になっている。

“Hit Me with Your Fire”が最後に置かれているから、このタイトルが一番最後に登録されたのだろう。“Hit Me with Your Fire”というタイトルは、『タケデモ06』発売時に発想され、登録されたのか、それとも、“In the Quest of the Northern Sun”が、言いにくいタイトルだから、ゴダイゴ内ではもともと“Hit Me with Your Fire”と呼ばれていたのか……? (ーー;)

あっ、作詞の時点では“Hit Me with Your Fire”だったが、映画のタイトルに合わせて、“In the Quest of the Sun”に変更した、ってこともありうる。

ムリヤリ感アリアリ

まぁ、普通、そうだよな~。曲のタイトルって、サビで使っているキーワードとかキーフレーズをタイトルにする方が、今風に言えばキャッチーだ。たとえば♪In Gandhara, Gandhara♪とか♪Monkey magic, Monkey magic…♪とか、♪Retrun, return, return… to Africa♪とか。だから、歌詞の中で一度も出てこない“in the quest of the northern sun”をタイトルにするのは意味が分からない。

このフレーズは映画のタイトルの一部で、特に主題歌だからどうしても使いたかったんだろうけど、やっぱりサビの出だしの“Hit me with your fire”の方がタイトルとしては断然いいと思う。

♪Hit me with your fire
Melt the cold in my heart
And please guide me till I’m with you
Keep me strong till I find you♪

やっぱり、タイトルは“Hit me with your fire”の方がしっくりくる。
最初からこのタイトルにすれば良かったんだよな。

(* ̄▽ ̄)θ~♪あー♪

筆者はゴダイゴに関しては<絶・対・英・語・至・上・主・義!!!>だが、このサビは日本語詞の方が好きだ。じ~んとくる。

(* ̄▽ ̄)θ~♪.♪あーいよお前は~♪の、♪あー♪で伸ばす方が、♪Hi-t me…♪の、[i:](「イー」)で伸ばすより、開放感があって、歌っていて気持ちがいい。音に合っている。

えーと…

こんな話をしているから、どんどん長くなっちゃうんだな。\(_ _ ;)ハンセイ

嘘みたいだけど、つづく……!?

コメント

  1. Youtubeに海外版の「キタキツネ物語」がVHSからのリッピングで上げられていました(今でも見れるかはわかりませんが)。
    奈良橋さんがスーパバイズで入っているのかもしれませんが、何回も聴いた限りではタケのデモ版やオルタナティブ版とは違う歌詞や補作された部分があって元々の歌詞とはだいぶ違っています

    • コメントありがとうございます。

      英語版『キタキツネ物語』で聞ける”In(the) Quest of the Northern Sun”は、ご指摘のようにタケデモ系CDで確認できる歌詞とはかなり違っていますね~。
      *(the)とカッコで囲んである理由は、エンドロールで曲名が “In Quest …”と表記されていて、映画のタイトルが”Glacier Fox In the Quest of the Northern Sun”、およびタケデモでの表記が “In the Quest of the…”となっているからです。
      エンドロールで、各曲の作詞者の名前が表示されています。この曲はRandy Bishopさんの次に奈良橋氏の名前があります。なので、比重はRandy Bishopさんの方が多いのではないかと思います。
      理由は分かりませんが、英語版の映画でタケデモ6掲載の歌詞が残っているのは、ほんのわずかのようです。

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