「999 -1-」の続き。
信頼できる情報筋によれば、前回紹介した「銀河鉄道999」作曲にまつわるエピソードは、「サンデー・カラオケベスト10」(TBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』15時台のコーナー 2008.11.16. O.A.)で、タケによって話されている。ちなみに、同日(2008.11.16)、同番組(『爆笑問題の日曜サンデー』)内16時台の「ここは赤坂応接間」のゲストもタケ。
同番組がいくつかに分割されてYouTubeにアップされていたのだが、いつの間にか「銀河鉄道999」のエピソードを話したパートが消えてしまっている。(アップ主さまありがとうございました。)
まぁ、タケのことだから、そのうち同じ話をどこかでするだろう。
今回は「銀河鉄道999」の別の話を―。
『EXILE魂』
この前の『EXILE魂』(2012.9.9.(日)22:00-22:54 MBS・TBS)では、純生、じゃなかった「純正」ゴダイゴで登場。Tommyがいて、すごく、すご~く嬉しかった。やっぱりゴダイゴはゴダイゴでなくっちゃ! (ナンノコッチャ??)
Tommy、大好きなんだ~。ツッコミどころがなくて、ここではトピックにしにくいんだけど。
筆者が超生意気な中学生だった頃、「Tommyと国際結婚しちゃうかも!(^-^)Σ\(--;)」とか妄想してたくらい。
それはさておき。
『EXILE魂』では、EXILEがカバーしていることから演奏は「銀河鉄道999」1曲だけだろうと思ったら、“Beautiful Name”も! 若かりし頃の白いお揃いの衣装で演奏する映像がちょびっと……
タケ♪なまえ~、それは~♪
おぉぅぅっ!
タケがラブリ~すぎて悶絶!! *o_ _)oバタッ
コラボレーション
純正ゴダイゴ(厳密に言えば、プラス竹越かずゆきさん)による“Beautiful Name”のあと、ゴダイゴ&EXILEのコラボレーションで「銀河鉄道999」。
正直言ってEXILEのみなさんが歌う「銀河鉄道999」は、違和感があるな~。耳慣れないというか。YouTubeで聴いて、免疫を作っておいたつもりだったのに……。
以下、『EXILE魂』を観ている時の筆者の感想。(EXILEメンバーのお名前を存じ上げないので、筆者の無知からくる失礼な発言および描写を、あらかじめお詫びいたします。)
(ネ申イントロ♪チャーン、チャーン、チャーン、チャーン……♪の後―)
タケ ♪さぁ行くんだ その顔を上げて~/新しい風に 心を洗おう
EXILEの人1(氷川きよし?) ♪古い夢は~……
タケじゃないっ! (#`Д´)ノノ┻┻
EXILEの人2(シャネルズ?) ♪あの~人はも~う~
タケじゃないっ!! 'σ~ (`´メ
EXILEの人3(ハットの人) ♪そうさ君は~
タケじゃないっ!!! (*`д´)ノ)^~~@
EXILEの人4(ガリガリ君?) ♪地平線に~
タケじゃないっ!!!! 卍≡≡≡===--- \(`´ #)
EXILEの人4人&タケ ♪ジャニー to the スタァ~ズ
ジャニー喜多川呼んでんのかっ????? タケはちゃんと[r]を発音するぞーー!!!!!!
●~*\(#`д´)ノ⌒*~●
部屋が散らかりまくってしまったじゃないか。
この忙しいのに。(ヘ・_・)ヘ ┳━┳ モドシモドシ
冷静さを取り戻したところで……。
間奏が似てる?
タケが選んだという「銀河鉄道999」について、『Walk On 29号』(1982年3・4月号)で面白いQ&Aを発見した。
Q.「セレブレイションとスリーナインの間奏がにているように思うんですけど」
似てるかな???
う~ん( -_-)、ムリヤリ似ているところを探せば、間奏でオルガンが使われているってこと?
まぁ、それはこの際いいや。
ミッキーの回答は以下のとおり。
A. 「セレブレイションのアレンジは最近変えています。そのうちタケがハーモニカでやるかもしれません。銀河鉄道の方はバッハのスリーパートインベンションか何かの感じをとったものです」
ミッキーは“Celebration”と「銀河鉄道999」の間奏が似ているとは言っていないし、“Celebration”のアレンジ変更の理由も言っていない。
タケのハーモニカは、“M.O.R.”(1981年9月1日発売)でおなじみだけれど、“Celebration”では筆者が知る限り、実現していないんじゃないだろうか。ミッキーが、まだそのアイディアを覚えていたら、タケが吹くハーモニカの“Celebration”も聴いてみたいものだ。
原作の再読でタケが感じたこと
話を「銀河鉄道999」に戻そう。
前回紹介したテレビ番組『そして音楽が始まる』(テレビ東京、2003年3月2日放送)で、タケは自作の曲を「これはいいっ!」と大絶賛していた。それに異論を唱える人はあまりいないだろう。
しかし後年、タケはその考えを少し修正したようだ。
タケは原作と曲の関係について、以下のように書いている。
…作者(松本零士)が、(『銀河鉄道999』)作品全体を通して読者に語りかけるのは、限りある命を持つことの素晴らしさと、その素晴らしい命が内包する悲しさだ。
この作品は、全編、命ある物に対する愛情と悲しさに満ちている。
(中略)
…当時から、マンガマニアを自称していた僕は、この名作の音楽を担当できることを誇りに思った。自らを鼓舞する意味も兼ねて、忙しさに負けぬようにと、あの明るい夢に満ちている曲を書きそして、唄った。
が、今になって作品を読み返してみると、僕が作って唄ったあの「銀河鉄道999」は、少し、生きる勢いに満ち満ち過ぎていたかもしれない。反省している。
(タケカワユキヒデ「銀河鉄道999」『マンガ名作講義』情報センター出版局2005年pp.49-52)
タケが深夜に受け取った歌詞を自宅に持ち帰り、寝る間を惜しんで作曲したこと、完成後すぐにプロデューサーの元へラッタッタで向かったこと、その数時間後にはミッキーの手元にデモテープがあったこと、これらの行動からタケの原作『銀河鉄道999』への深い思いがうかがわれる。
ゴダイゴの「銀河鉄道999」は、生きることに立ち向かおうという気持ちにさせる。けれども、デモの段階でバラードだったのは、もしかしたらタケは原作に潜在する「命が内包する悲しさ」を無意識下で感じ取っていたからかもしれない。
コメント
青空さん
コメントありがとうございます。
その後、快方に向かっていますか?
青空さんは“Celebration”と「銀河鉄道999」の間奏が「似てる派」なのですね。なるほど。似てる派2票獲得! (*^^*)
タケデモを聴くと、ミッキーのアレンジ力に震えるほど感動する時があります。劇場版「銀河鉄道999」のラストシーンを改めて見ましたが、たまらんですな。
それにしても、『そして音楽が始まる』での「銀河鉄道999」の編集はヒドすぎる……orz。まったくテレビってヤツは……。
tiaraさんこんにちは!
『そして音楽が始まる』は私も感激でした。
ところでセレブレーションと999の間奏は私結構似てるって思ってましたよ!
ベースがドドッと響いて、チャッチャー、チャチャチャ・・・というところが。
でもこれを書くためにあらためて聞いたら、セレブレーションはブラスで、999はオルガンで、音が全然違うんですね。
まあ、リズムやテンポ総合的にって感じかもしれません(^^ゞ
999がバラードっぽかったことに関するtiaraさんの『タケは原作に潜在する「命が内包する悲しさ」を無意識下で感じ取っていたからかもしれない。』という考察は両手を挙げて大賛成です。
タケはマンガオタクだったのだから、松本作品の影の面を知り尽くしていたはず。
それにタケは999を挿入歌用に作曲し、『テイキングオフ!』のほうをエンディングテーマ用に作曲していたらしいですよね。
まるで『Thank You, Baby』のごとく暗く悲しい場面で使われることも予期した上での曲作りだったのではないかと思います。
あらためて聴くと本当に美しいメロディーです。
でもタケの当初の思惑とはまったく違う作品にミッキーが作り変え、作曲・アレンジという枠を超えた2人の共作になっているところが、ゴダイゴの素晴らしさですよね。
『Wave Good-bye』を三拍子の名曲に変えてしまったというミッキー。なんで共作扱いにしなかったのだろうと思います。