THE GLACIER FOX IN THE QUEST OF THE NORTHERN SUN -2- | Miscellany

THE GLACIER FOX IN THE QUEST OF THE NORTHERN SUN -2-

前回のつづき。


前回は英語版『キタキツネ物語』から、“THE GLACIER FOX PARALLEL SOUNDTRACKS”という架空のサントラ盤を妄想してみた。

今回のトピックは、ズバリ“In the Quest of the Northern Sun”。

このフレーズは日本語版でも英語版でも映画のタイトルの一部になっている。
今手元にないけど、映画のパンフにも書いてあるんじゃなかったかな。

↓よく見るとココにも。

キタキツネ物語 ALTERNATE SOUND TRACKS+タケカワユキヒデ ホームレコーディングデモin1978 キタキツネ物語 ALTERNATE SOUND TRACKS+タケカワユキヒデ ホームレコーディングデモin1978
(2009/06/24)
サントラ、タケカワユキヒデ 他

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このフレーズが甚だしく小っちゃく書かれているので、基本スルーしていたんだけど、よく考えたらサブタイトル扱いなのか、それともTHE FOX/ GLACIER FOX IN THE QUEST OF THE NORTHERN SUN全部がメインタイトルなのか、分かり難い。

まぁ、この映画の全体的なイメージが“In the Quest of the Northern Sun”なんだろうな。確かに画面に太陽がバーンと映っていたり、キタキツネが直射日光をものともせず、じーっと太陽を見詰めていたりするんで、タイトルに「太陽(“Sun”)」という言葉を入れたい気持ちは分からないでもない。でも、タイトルなんだからそんな説明的にしなくてもいいじゃん、と思う。THE FOX とかTHE GLACIER FOXだけでもタイトルとしては成立するんじゃないかな。

そもそも、この“In the Quest of the Northern Sun”というちょっと長くて、まだるっこしい感じがするフレーズまで映画のタイトルに含めようっていうのは、一体誰のアイディアなんだろう。映画『キタキツネ物語』の監督かプロデューサーかスタッフか、世界配給を狙ったサンリオのエライ人かヒラ社員か。それとも奈良橋氏? まさかねぇ……。

ジョニーさんによれば、奈良橋氏は『キタキツネ物語』の監督に「これは太陽の映画だ」と言ったらしい。ちなみにジョニーさんは、「ブツブツ、『キタキツネは木枯らし紋次郎じゃねえか』」と言ったとか。(『ゴダイゴ永遠のオデュッセイア』徳間書店、1980年、p.166)

ジョニーさんが『木枯らし紋次郎』を知ってたっていうのが面白い。ぷぷ。(^^ )

それはさておき。

『キタキツネ物語』の曲を集めた『タケデモ06』には、“In the Quest of the Northern Sun”というタイトルの曲が4バージョン入っている。解説でタケは“In the quest of the northern sun”という部分を「とてもごついフレーズ」と表している。相当このフレーズに苦労したようだ。そしてタケは「成功しなかったとはいえ、このむずかしい一行、“IN THE QUEST OF THE NORTHERN SUN”によくこれだけ、全く別のアイディアやメロディーをつけたと感心してしまう」と書いている。確かに、それはそのとおり。激しく感心する。

そう言われてみれば、♪In the quest of the sun♪のメロディが、タケには珍しくムリヤリ曲をつけた感じがしないでもない。その結果、『タケデモ06』は、バージョンは異なるものの、行けども行けども同じタイトルの同じ歌詞の曲が続く。ちょっとここは、何回か聴くだけで、すぐお腹いっぱいになるところだな。(“Thank You Baby”のモトネタではあるけれど。)

結局、タケは「この歌詞をあきらめて」別の主題歌用の歌詞を奈良橋氏に依頼する。それが“Reach the Horizon”。(“Reach the Horizon”は『キタキツネ物語』には使われていないと思う)この曲のデモを作っている時に、タケが再々度、奈良橋氏に別の歌詞を依頼し、最終的に『キタキツネ物語』の主題歌になったのが、「赤い狩人」。
苦しんだ甲斐あって、すっっっごくいい曲ができて良かったね、タケ!

さすがタケだよ~!(*^^*)

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(2011/02/23)
タケカワユキヒデ

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「THE GLACIER FOX IN THE QUEST OF THE NORTHERN SUN -3-」へ、つづく。

コメント

  1. こんばんは、今更コメントのトラまるです。
    昨日タケさんの僕ソンはキタキツネだったのです!そして「赤い狩人」と「Hit me with your fire」両方を唄ってくれました!
    歌唱力は最近のタケさんの中では最高級にグレードが高いもので、まさか幻の英語版を唄うなんて思っても見なかったので感動し過ぎて涙が溢れました…

    本当に素晴らしかったです(*n´ω`n*)
    町田義人さんよりもイイ( ・∀・)

    私もタケデモに赤い狩人がない事と「In the ……」が四曲もあるのに実際の映画にはどのバージョンだったのかな?なんて、?マークだらけでした。ので、この記事を読んで多くを学びました。

    実は「赤い狩人」は本当にタケさんが作ったの?なんて疑ったりもしました

    しばらくするとアメニティからCDがリリースされると思います。その際には是非聞いてほしいです。

    タケさんに失恋したトラまる(もう、ソロは行くまい)なのですが、チケットは購入してしまったので、あまり期待もせずにライブに向かいましたが……

    ちなみにアンコールは「ニルスのふしぎな旅」英語版でした\(⊃‐^)/

    • トラまるさん

      コメントありがとうございます。
      英語版の「赤い狩人」、つまり”Hit Me with Your Fire”をライブで聴かれたとのこと。良かったですね~。(^_-)-☆

      おそらくデモテープは見つかっていないのでしょう。もしかすると、最初からなかったという可能性も……。それくらい、『キタキツネ物語』のレコーディングスケジュールが詰まっていたんじゃないでしょうか。

      きっと、ゴダイゴが録音した、もちろんタケがボーカルの”Hit Me with Your Fire”も絶望的ですね。

      そんな事情もあって、タケはソロで歌ったんじゃないかなぁと推測します。

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