曲当てクイズ

なんかさ……

ρ(-ω- )

あんましやる気が出ないんだ。

……

なので、今日は軽くクイズと答えを書いて終わることにしよう。

白樺林

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曲当てクイズ

下の奈良橋氏の発言から、*****に入る曲名は何?

私は軽井沢が大好き。松の木の香や土のにおい……。[…]そんな自然の中を散歩していた時、ふと頭の中に浮んだ数々の思い出。楽しかったこと、悲しかったこと。なつかしい人々の顔……早速書きとめました。2年後、この詩*****に曲をつけてくれたのがTakeでした。(「TakeとYokoのBibidi Bobidi Boo 1」The Stuedent Times1977.4.1. p.24

こたえ

正解は……



“Passing Pictures”

感想

簡単なクイズだったかな?

筆者は、"Passing Pictures"には、もっと違う……、んー、なんて言うのかな、もっとビビッドでめまぐるしくビジョンが展開するイメージがあったので意外だった。まさか、軽井沢の風景からとは思わなかったな……。いや、そんなハイソなとこ、行ったことないから、どんな風景か見たことないけど。

じゃ、今日はこんな感じで……(・_・)ノ

geralt / Pixabay

と、思ったけど、ついでに……

出会い

同じ記事内で奈良橋氏がタケとの出会いを次のように語っている。The Stuedent Timesは英語学習者向けの新聞なので、奈良橋氏は英語で話している。

I got a phone call from my husband one day. He said, "Listen to this!". I heard a few songs on the phone and I immediately liked them. A few days later, I met the composer of the songs – Take.

– When I first heard his songs, I couldn't make out what he was singing but it certainly sounded rhythmic and it sounded English. When I met him and he showed me his English lyrics, I was astounded. I could hardly understand it. The meaning was crazy and the grammar was bad, BUT I did notice that words rhymed:
– Hazy nun, crazy nun, lazy nun
– make it, fake it, take it, break it, fade it

Certainty the words rhymed but made terrible sense. So I had to rewrite his lyrlcs for the songs he had already composed but it was like trying to do a jigsaw puzzle. After a while, I gave up and so did Take. First I wrote the lyric and then he composed a song to it. I think it was much easier for both of us.

I've often thought about why Take's lyrics sounded so English and I've come to the conclusion that it was because of the great deal of rhyming he used. He, like many other young people, had been raised on the Beatles and pop music. But besides having talent, he also had a tremendous mania for rhyming words.(p.24)

 

「なぜタケの歌詞がすごく英語らしく聞こえたかをよく考えるんだけど、行き着いたのは、タケが使った多くの韻が理由だってこと。

他の多くの若い人たちと同じように、タケは、ビートルズとポップミュージックで育ってきたの。でも、タケには才能があることに加えて、韻を踏む歌詞に、ものすごくこだわりがあったのよね。」

と、締めくくられているように、タケが書いた歌詞が英語らしい印象を与える理由に、奈良橋氏は韻の多用を指摘している。そこは、さすが作詞家。この記事のテーマが”Rhyme”(韻)のようで、終盤でタケは奈良橋氏に「rhyming-maniac」とまで呼ばれる。ぷぷ。

The Stuedent Timesでのタケと奈良橋氏の連載は、この回、つまり1977.4.1号が記念すべき第1回目。(tiara_remix注:このコーナーは、その後タイトルとコンセプトを変えながら、奈良橋氏の降板を経て、1985.3.29号まで続く)

ゴダイゴのブレイクには、あと1年半ほど待たなければならない。

同じ話を日本語で

さて、上記の奈良橋氏の話に訳をつけるのが面倒なので、『ゴダイゴ 永遠のオデュッセイア』(徳間書店、1980)から日本語で見てみよう。話者は同じ奈良橋氏。

ある日、(夫の)ジョニー(野村)が、MCA(注1)から電話をかけてきてね。「ちょっとでいいから、この電話でテープ聞いてくれ」と。それが初めて聴いたタケの歌。すごくよくてね。「ウワァー、いいじゃない」というと、ジョニーも、 「オレもそう思う。会ってみないかい」ていうから「もちろん、会ってみたいわ」ということになって、それが初めての出会いになるのかな。

テープでじかに彼の歌を聴いてみたんだけど、すごい明るさがあったね。明るさとリズム感。英語の詞ということもあったけれど、何かあたたかみというか、身近さを感じたわね。今からみても、どうしても他の人の歌とは違う、スポーンとぬける明るさがあったわね、そのメロディには。

彼の歌は、すごい英語らしい歌なのね。英語らしいんだけど、いざ詞をみてみると何いってるんだか、よくわからないの。彼の英語に対して、私が一行ずつコメントを付けたの。文法的に間違っているとか、意味がぜんぜんわかんないとか、ね。(中略)

それから、彼の曲の英語を直す仕事をやりはじめたの。これが、なかなかむずかしい作業でね。彼はかなり自分の作品に自信を持っていたし、 「韻」にこだわっていたの。Take it Brake it Make it Brake itとかね。いくつか使っているわけ。(tiara_remix注:“Brake”→“Break”の誤植?)

ところが、意味がメチャクチャなのね。ふたりで考えるということが、大変な仕事なのね。これだったらパズルやっているようなもんだから、「私が書いたものを、今度つくって…… 」ということになって、それが、結局、いちばん最初のレコードになった「パッシング・ピクチャーズ」。

その頃から、私が詞を書いて、タケに説明して、彼が曲を作るというスタイルがスタートしたの。(pp.25-26)

(注1)

MCAは「[…] Music Corporation of Americaの略。アメリカ合衆国の娯楽企業。現NBCユニバーサル。MCAレコード - 上記企業の音楽部門(レコードレーベル)。現ユニバーサルミュージック。」(Wikipedia「企業・組織」の項参照

奈良橋氏の話に出てくるMCAとは、当時「レヴュー・ジャパン」と称した、アメリカ企業MCAの子会社の音楽出版社。ジョニーさんはその「ナンバー・2」だった。(『永遠のオデュッセイア』p.35)そしてタケは作曲家として、この「レヴュー・ジャパン」と専属契約を結ぶことになる。(『タッタ君ふたたび 下巻』pp.263-283)

MCA日本支社が77年12月に閉鎖される。(『永遠のオデュッセイア』p.79)
それを機に、ジョニーさんが社長になり、新しいゴダイゴの事務所が設立される。(ゴダイゴ・カンパニー(『永遠の~』p.199)たぶん株式会社ゴダイゴのこと。最初から株式会社だったのかは不明。知っている方がいらしたら教えてください)

伝説のフレーズ

The Student Timesにも、『永遠のオデュッセイア』にも、タケの歌詞の象徴のようにほぼ同じフレーズが紹介されている。

”make it, fake it, take it, break it, fade it”
”Take it Brake it Make it Brake it”

微妙に違うが、同じ曲を指しているのは間違いなさそう。異なる媒体で出てくるとは、よほどこのフレーズにインパクトがあったのだろう。

筆者は『永遠のオデュッセイア』で初めてこの単語の組み合わせを知った。確かにこのフレーズは当時、英語初学者だった筆者にとっても印象的だった。ゴダイゴのどの曲にも出てこないフレーズだから、一層興味を引いた。

ゴダイゴに関わることなら何でも知りたい時期でもあったので、聴いてみたい気持ちがとても強かった。けれども、なにぶんその時の筆者は中学生。タケのアマチュア時代の曲を知る術があるわけがない。結局、このフレーズは、気にはなっていたものの記憶の奥深くにしまい込むしかなかった。

そして30年の時が流れた。

annca / Pixabay

 

2011年。

筆者は真夏のゲリラ豪雨のようなゴダイゴ熱を突然再発する。そして、アレコレ買った果てに、いつの間にかリリースされていた『タケデモ』シリーズNo.1~8を一気に買ってしまう。

発売順に『タケデモ1』から聴き始め、”What Do You Want to Say to Me”が始まった途端、イントロで、いきなりステレオ録音になっているのにびっくりして……

タケの筆によるライナーノーツを読んで石川鷹彦さん宅で録音された曲だと知って納得して-

タケの若くて上から目線の歌い方に、ぴゃー(ノ^▽^)ノ~♪で、んふんふ。

そして曲は進んで-

♪You may take it, make it, fake it, break it…♪

(*゚▽゚*) おおっ!

おおーーーーっっっ!!!

これかーーーーーっっっっっっっっっ!!!!

(ノ^▽^)ノ~♪

ここかーーーー!!!!

♪o(^∀^o)≡(o^∀^)o♪

30年の時を経て、聴いたぞーーーっ!!!

ついに聴いたぞぉぉぉぉっっっ!

ヾ(≧▽≦)ノうぇぇぇ~いっ!

伝説のフレーズ!

♪You may take it, make it, fake it, break it
If you want to try to fade it
I will give ya
Chance to say that
What do you want to
What do you want to

What do you want to say to me
I can receive your own triviality
What do you want to say to me
I can believe your own probability
To me♪

↑必ずしも正しいとは限りません。( ̄ b ̄)シーーッ!!

後日談

“What Do You Want to Say to Me”は、タケ自身もジョニーさんもアルバム『走り去るロマン』に入れたかったし、シングルにもしたかった。が、歌詞の修正にあまりに時間が掛かり、そのうち忘れ去られてしまった、と、タケソロで聞いた。

2012/12/26 タケソロ レポ その2
前回のつづき。 レコードデビュー前に タケはレコードデビューの前に、新宿のライブハウス、ルイードで、あるレコード会社の人に、「やっぱり英語じゃね……」と言われたこともあった。最近、その人と仕事で再会し、こう言われた。 「タケカワ君、ウソつく...

例のフレーズが奈良橋氏の印象に強く残ったのは、歌詞を修正するために何度も繰り返して聴いたからかもしれないな。

思いのほか、盛り上がってしまった……。

\(_ _ ;)

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