1975/05/05『NHKヤング歌の祭典』(前編)

NHKロゴ

信頼できる情報筋によれば、日本全国のNHKで最古のゴダイゴの映像を確認することができるという。正確に言えばゴダイゴではなくゴダイゴになる前の「タケカワユキヒデとミッキー吉野グループ」名義での出演である。

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コンセプト

『NHKヤング歌の祭典』(NHK 1975/05/05 19:30-20:55)

この番組のコンセプトは以下の通り。

「若手スター歌手と、今年デビューした有望新人歌手が、 NHKホールに集まり、若さに満ちた熱演と華やかな歌のパレードを繰り広げる。」(『朝日新聞』1975年5月5日p.10)

アルバム『走り去るロマン』が発売されたのが1975年。タケソロ名義の他のシングルも同年の発売だったんだけど、タケはシングルよりアルバムの方が先行だったんだね。ということで、1975年デビューのタケは、まさに「今年デビューした有望新人歌手」というカテゴリに属している。あっ! 2015年の今年は、タケのデビュー40周年だったな。

登場(44:12頃)

番組司会は山川静夫アナウンサー。山川アナウンサーは「ずうとるびが登場します!」と紹介しているものの、上手(ステージに向かって右)側から演奏しながら現われたのはずうとるびだけではない。タケカワユキヒデとミッキー吉野グループと、ほか数組。その中にワイルドじゃない時代の甲斐バンドも!

山川アナウンサーの表現を借りれば、「NHKホール自慢のスライディングステージに載って」、彼らが登場する。「『スライディングステージ』とは、全長60メートルの床がそのまま横へスライドして場面転換が可能という、とても画期的な装置。」機構。(潜入!アカイさん その(3) 『NHK歌謡コンサート』

スライディングステージに、H―H形の二階建ての簡易ステージが組み立てられ、数組のグループ/バンドがその上下に乗っている。エレピの前に座ったタケだけが、独立した台に乗ってスライドしてくる。

聞こえてくるのは、なんと『セサミ・ストリート』のオープニング・テーマ! 懐かし~~~っっっ(ノД`) と、思ったら、”Two People Together”のイントロだった。ゞ(- -;)モシモシ? いや、ホーンズじゃなくてエレピだからこれまで聞き込んできたアルバムバージョンとはイメージが全然違ってるもんで……。

いや、それはそれとして、ずうとるびを始め、他のグループ/バンドも数組いるというのに、登場時の音楽が”Two People Together”なのが面白かった。視聴者には見えないところで、政治力が働いた結果か……?

それはさておき、舞台上では、まず、ずうとるびの「みかん色の恋」が演奏される。

そして小坂明子と山田隆夫のコント風のやりとりが入り-

タケカワユキヒデとミッキー吉野グループです!(48:22頃)

小坂:次のグループを紹介しましょう。タケカワユキヒデとミッキー吉野グループです。

スライディングステージ上に設置された二階建ての上階で演奏するのは、下手側からアサノさん、原田裕臣さん(おっと! 動いている原田さんを初めて見たぞ!)、そしてSteve。下には、コーラスの女性2人とミッキー。

タケが乗っていた台は、ステージ下手側の前方に押し出される。「タケカワユキヒデとミッキー吉野グループ」だから、タケが目立つようなフォーメーション。

間違い探し(48:26-)

画面上の曲紹介クレジットは「二人の童話」、「詞なりはしようこ 曲タケカワユキヒデ」。

「二人の童話」って、NHKはすごい無理矢理な邦題をつけたもんだな、と、内心ニヤニヤしていたら、アルバム『走り去るロマン』の歌詞カードに邦題が載ってたんだね。忘れとったよ。(^^ゞ でも、正解は「ふたりの童話」。

奈良橋氏の名前が間違っているのは置いといて、表記がひらがなになっているのが発見だった。タケがカタカナ表記だから、対比としてひらがなにしたのかな。1978年の『24時間テレビ』ではカタカナになっていたと思う。ブレイク以前の時期って、奈良橋氏の名前の表記は、漢字/ひらがな/カタカナで揺れていたのかもしれない。確かに、明らかに日本人の漢字名なのに、英語詞って、なんかアレッ? って引っかかるもんね。

ファッションチェック

アサノさんはえんじ色のシャツ、ベストは茶色地にベージュでかすりっぽい大柄が入っていた。(なんかフツーで意外。もっと大胆な衣装かと……。NHKだからかな?) Steveは、黒地に白か薄灰のスラッシュが-、じゃなかった、斜めの細い線が入っているセーターっぽいやつ。ミッキーの赤Tシャツに、スケスケ水色スカーフ「農作業中デスカ?」巻きはスルーしてあげよう。

そして、とにかくタケの衣装がスゴイ。白ジャケットに白パンツ。ジャケットの襟、太っ! パンタロンの裾も太っ! まぁ、ファッションは流行り廃りがあるから、当時としては最先端だったのか、タケだけがオシャレだと思っていたのか、単に誰かからもらっただけなのかもしれない。

タケのステージ衣装は「その評判の悪かったことおびただしい」と、本人が言っている位なので、タケの衣装も一見する価値はある。(『タッタ君現わる』「おしゃれにご用心」pp.198-202、『タッタ君ふたたび 上巻』pp.37-43参照。注:『タッタ君ふたたび』ではなぜか加筆修正されているが、趣旨は同じ。)

それより、絶対に見逃せないのはタケの「人魂ヘアー」またの名を「カブトガニヘアー」!

ついに、ついに、タケの「人魂ヘアー/カブトガニヘアー」を筆者は目撃したのであった!!

ぴゃー (ノ^▽^)ノ~♪

「『NHKヤング歌の祭典』(後編)」へつづく。

ゴダイゴ
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